彩の国さいたま芸術劇場
彩の国さいたま芸術劇場
「彩の国グレートバッハシリーズ」が開かれる「彩の国さいたま芸術劇場」は、ＪＲ埼京線の与野本町駅の近くにあります。渋谷駅から約３５分、新宿駅から約３０分、上野駅から約３０分、西国分寺駅からも約４０分ということで、世間のイメージほどには遠くありません。
収容人員約６００人ほどの音楽ホールのほかに、主として演劇用として使われる大小二つのホールがあります。劇場として、イギリスのシェークスピア演劇の上演に大変に力をいれており、内外の著名な劇団がここで上演しています。この日も、テレビなどでよく見かける劇団員俳優の方を何人も見かけました。
そのシェークスピア演劇シリーズの関連企画として、平成10年２月２８日、３月７日の両日にわたって、鈴木雅明チェンバロリサイタルが音楽ホールで開かれました。曲目はバッハのイギリス組曲全曲、シェークスピアの同時代にイギリスで活躍したバードの作品です。平成10年11月14日には「鈴木雅明トーク＆コンサート〜シェイクスピアの劇音楽〜」が行われます。
「彩の国さいたま芸術劇場」の諸井誠館長がＢＣＪに大変注目してくださっており、館長の熱意によって「彩の国グレートバッハシリーズ」が実現したと言っても過言ではありません。
ホールは非常にこじんまりとしたほぼ正方形をしていて、左右と正面にバルコニーがあります。さらに、１階席もなだらなスロープになっているので、どの席からも演奏者の様子が手に取るようにわかります。なにせ、狭いので、ＢＣＪがフル編成で演奏するとそのド迫力に圧倒されます。響きもまあまあいいようです。三鷹芸術文化センターとならんでとてもＢＣＪ向きの会場だと思います。「ＢＣＪは狭い会場で」という方には、この会場はとてもいいかと思います。平成10年1月にはバッハ「クリスマスオラトリオ」の録音もこの会場で行われています。
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「彩の国さいたま芸術劇場」の外観 | |
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ヨーロッパの建築を思わせる回廊 左側には小劇場、右側には音楽ホールがある | |
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円形のロビー。シェークスピア劇団の公演の写真などが展示してある。 この日は若手の役者さんがせりふの練習をしていた。 写真では確認できませんが、この奥に、「ＢＩＳ」というコーヒーショップがあります（たぶんあのＢＩＳとは関係ないと思いますが）。 | |
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客席からステージを見たところ。みかけは三鷹のホールの内装を石造りにしたといった感じ。 |
